「怪我なく元気に競技を続けるために」

吉田真希子(福島大学トラッククラブ)

私は中学校から陸上競技をはじめて14年間、毎年自己記録を更新しています。
毎年、自己記録を更新し続ける理由の一つとして考えられることは、「練習を継続的に行えている」ことかと思います。
「毎日、練習を続ける」これは、簡単なようでなかなか難しいことです。元気に、毎日、全力で効果的な練習をするためには、元気な身体を維持する必要があります。
元気な身体を維持することは、コーチや周りの人にやってもらうことではありません。選手自身の役割です。
練習の継続を邪魔するものとして考えられるのは「怪我」や「病気」だと思います。私たちアスリートの場合、病気や怪我は、基本的に疲労の蓄積からくるものがほとんどです。となると、疲労さえ克服できれば、怪我や病気は未然に防ぐことができるということだと思います。
練習は基本的に自分の細胞を壊してより新しく強い身体をつくるために行うものです。つまり、練習では自分の身体はどんどん壊れていくのです。壊して、作る、この繰り返しがトレーニングです。そう考えると、練習後の身体をどのようにケアしていったらいいかがわかってくると思います。細胞がより良い状態に、素早く再生するようにしてあげることが大切です。
そこで、一番大切なのは、「食事」だと思います。
ただし、特別な食事は必要ないと思います。私でいうと、特別なものを食べていたわけではなく、小さいころから母が出してくれた食事を残さず食べていただけです。うちの母は、「窓際のトットちゃん」という本に影響され、食卓には「海のもの・山のもの・根っこのもの・葉っぱのもの」を常に並べるように意識していたそうです。こういったバランスのよい食事が病気をしない元気な身体になった理由のひとつかと思います。
また、練習前のウォーミングアップ、練習後のクールダウンも大切です。ウォーミングアップはその日の自分の体調を把握する時間です。じっくり身体を動かしながら、自分の身体と対話しましょう。そこで、違和感や、体調の変化を感じて大怪我せずに済んだことが多々あります。また、クールダウンも丁寧に行うことでその日の練習の疲れを半減させることができます。本練習前後の時間を有効に使いましょう。
また、調子がいいときほど怪我をする、というのは身体が動きすぎることも原因だと思いますが、調子がよくて精神的に油断している場合もあります。調子がいいときほど、油断をすることなく、突発的な怪我に注意しましょう。
「無事是名馬」という言葉があります。これは、大学の先輩から教えていただいた言葉です。怪我せず元気でいることが結局は勝利へつながると思います。
私は決して素質があったわけではありませんが、怪我をせず、練習を続けることができたおかげで、可能性が広がり、日本記録を出せたのだと思います。
それができる元気な身体を作ってくれた両親に感謝したいと思います。
みなさんも、「今日」の練習を大切に積み重ねて、良い結果を出せるようにがんばってください。