『総合型地域スポーツクラブのリスクマネジメント』
日 時 平成30年11月12日(月) 18:30~20:00
場 所 平田村中央公民館2階 視聴覚室
受講者数 22名
講 師 谷塚 哲 氏 (東洋大学 法学部企業法学科 現代社会総合研究所)
研修の概要
県中地区第2回目の研修会を、平田村中央公民館で開催し、22名のクラブ関係者が出席しました。今回の研修会は、「総合型地域スポーツクラブのリスクマネジメント」について、個人で行政書士事務所を立ち上げ、スポーツ法務に詳しい、REGISTA.LLP代表の谷塚哲氏を講師にお招きし講義を行いました。
最近、スポーツ界でパワハラやセクハラ等不祥事が続いています。今回のテーマは、とてもタイムリーな内容となりました。
講義の内容は、始めに「第2期スポーツ基本計画」を解説していただき、国のスポーツ政策の動きについて共通理解を図ることができました。
次に、リスクマネジメントについて分かりやすく教えていただきました。内容の一部を以下に紹介します。
◯ 入会していただいた時点で、クラブが「事業者」、会員が「消費者」になる。
◯ 事業者と消費者の間には、権利と義務がお互いにある。
◯ 事業者の「安全配慮義務」の欠落がクレームにつながる。
◯ ボランティアスタッフ(無償スタッフ)であっても、安全配慮義務は課せられる。
最後に、事故や怪我後の対応について、判例を元に説明をしていただきました。その中で、「スポーツにはリスクがつきものであるが、リスク後自己責任で収まるかトラブル(裁判)になるかは普段からの人間関係づくりとクラブの運営努力が必要である。」という話が印象的でした。
今回の研修を通して、未然にリスクを防ぐために総合型地域スポーツクラブがやらなくてはいけない事について教えていただき、大変有意義な研修となりました。今後のクラブ運営に役立てていきたいと思います。
研修会の様子

講師の八塚哲氏

研修会の様子