ジュニア期のスポーツ体制を支えるスポーツ少年団と総合型クラブの連携促進
日時:令和元年12月4日(水曜日) 13時50分~16時30分
場所:アクティブシニアセンターアオウゼ(福島市)
受講者数:47名
【コーディネーター】
澁谷 茂樹氏(笹川スポーツ財団 主席研究員)
【パネリスト】
蓮沼 哲哉氏(福島大学 人間発達文化学類 准教授)
半澤 勇一郎氏(福島県体育協会スポーツ少年団 係長)
佐藤 靖弘氏(福島県総合型スポーツクラブ連絡協議会 理事長)
半澤 由美子 (ふくしま広域スポーツセンタークラブアドバイザー)
セミナーの概要
2019年度総合型地域スポーツクラブフォローアップセミナーを福島市のアクティブシニアセンターアオウゼで開催しました。県内外各地から、総合型スポーツクラブに携わっておられる方やスポーツ少年団関係者、市町村のスポーツ行政担当者や大学生等47名の参加がありました。
今回のセミナーのテーマは『ジュニア期のスポーツ体制を支えるスポーツ少年団と総合型クラブの連携促進』で、パネルディスカッション形式で行いました。
コーディネーターの澁谷氏に問題提起をしていただき、地域スポーツにそれぞれの立場で関わる4名のパネリストが現状や具体策に関する発表をしました。
- 澁谷氏 問題提起、総合型クラブとスポーツ少年団の実態
- 半澤氏 福島県スポーツ少年団加入者の現状、指導者制度改定の背景
- 佐藤氏 福島県内の総合型地域スポーツクラブの現状と課題、特に経営面
- 蓮沼氏 子供へのスポーツの関わらせ方、子供の可能性を広げる環境作り
- 半澤CA 先進的に取り組んでいる総合型クラブの様子の紹介、取組のポイント
ディスカッションでは、コーディネーターとパネリストの意見だけでなく、フロアーとして参加している受講者の方々にも質問や意見を出していただき、会場全体で議論を深めていきました。取り上げた話題は以下の通りです。
- 総合型クラブとスポーツ少年団、行政がそれぞれに持つ印象について
- 総合型クラブとスポーツ少年団が設立された背景と設立方法の違い
- 総合型クラブとスポーツ少年団の共通点
- 総合型クラブとスポーツ少年団の住み分け方や連携の仕方
今回は、具体的な連携例までは提案できませんでしたが、総合型クラブとスポーツ少年団、行政の三者の意見を交わす事ができる貴重な機会となりました。
最後のパネリストからの感想では、総合型クラブもスポーツ少年団も、抱えている課題と理念は同じなので、手を結び、10年後の子供たちのために、大人がスポーツ体制を整えていきたいという声が聞かれました。
受講者からのアンケートには、「それぞれの特性を活かし、子供のスポーツ環境を作っていきたい」「総合型クラブもスポーツ少年団も目指している所は同じである事が分かった」「今回のテーマは、地域の方も巻き込んで協議をする内容だった」等の意見が出されました。一方で、「現状の社会の仕組みでは、連携は難しい」「行政の支援は不可欠である」等の意見も挙げられ、引き続き三者での協議の場を設ける必要性も感じました。

コーディネーターの澁谷氏

パネリストの皆様

受講者の皆様

受講者からの質問・意見