特別企画
(公財)福島県体育協会 須佐喜夫会長インタビュー
体協会長就任3年目を迎えるに当たっての心境はいかがでしょう?
スポーツを取り巻く環境が大きく変わってきているように感じます。
私も、会長となり様々なスポーツに接することができ、スポーツの持つ素晴らしさを改めて感じ、非常に嬉しく思っています。
現在の福島県のスポーツについて感じることはありますか?
いろんな方々と話をさせていただき感じるのは、次の若い世代をどのように育てるかが、必要ではないかということですね。つまり、スポーツ界全体の底上げが大事だと考えています。
そこで、体育協会の役割とはどのようなことになりますか?
本体育協会として大切な視点は、子どもから高齢者まで幅広い世代に対してスポーツ振興を図っていかなければならないと思っています。その年代ごとに感じる視野が広がっている現在では、それぞれに合ったスポーツの提供が必要なのかもしれませんね。
企業スポーツに関して、会長のお考えをお聞きしたいのですが?
企業と選手をミックスさせることは重要だと思っています。そうすることで、競技力の向上だけではなく、ジュニア世代に与える影響も大きいと思います。選手として企業で育て、その後は指導者として関わってもらえれば理想ですね。
会長の考える理想のスポーツ選手像は?
やはり、フェアプレーがきちんとできる選手です。フェアプレーはすぐに身につくというものではなく常日頃からの意識付けが必要です。ただ、勝ち負けだけに固執する選手にはなってほしくはありません。私がプレーしてきたテニス競技は、徹底していました。フェアプレーを徹底するために何度も研修会が開催されました。
選手自身の意識付けはもちろん、選手を取り巻く環境を整えることも重要ですね。つまり、選手に最も近い、指導者の存在が大きく影響すると考えています。
今年度の体育協会競技力向上の目標にも、「フェアプレー精神の涵養と徹底」が初めて挙げられました。全ての競技団体の重点項目として取り組んでいただきたいと思います。
会長は現在もたくさんの従業員を雇用していますが、スポーツ選手の社会人としての強みはどのようなところだと考えますか?
最終的に頑張りが効くというところですね。そして、礼儀正しいのも魅力です。挨拶がきちんとできるのは社会人として必要です。
今年で74歳になられる須佐会長ですが、とても精力的で若々しい立ち振る舞いには、いつも驚かされるばかりです。
須佐会長、大変お忙しい中、インタビューに快く対応していただき、ありがとうございました。