日時：令和5年8月26日（土曜日）・27日（日曜日）
場所：キョウワグループ・テルサホール 福島テルサ
受講者数：15名
講習会の概要
令和5年度公認アシスタントマネジャー養成講習会を実施しました。今回はすでに総合型地域スポーツクラブの運営に関わっている方や、これから総合型地域スポーツクラブを設立しようとしている方、地域スポーツ振興に関わっている方など、様々な立場の方が参加しました。県内から15名の参加があり、熱心に受講していました。グループワークではそれぞれがクラブ立ち上げのシミュレーションを行い、理想的なクラブの創設に向けて意見を出し合っていました。
開講式
ふくしま広域スポーツセンター長の代理で飯塚悟事務局長より、本セミナーの内容や意義、また、受講者への激励が述べられました。
講義・ワーク
「クラブマネジャーの役割」
講師：福島大学 准教授 蓮沼 哲哉 氏
マネジメントの基本的な考え方と総合型地域スポーツクラブにおいてクラブマネジャーが果たす役割、クラブマネジャーに求められる資質などについての説明がありました。クラブを経営するにあたり、様々な分析能力が必要であることをこれからの時代背景や教育機関の移り変わりなどを加味しながら分かり易く解説していただきました。コミュニケーションの大切さを様々な場面の中に学ぶことができました。
講義・ワーク
「地域スポーツクラブとは」「地域スポーツクラブの現状」
講師：福島市立鎌田小学校 教頭 菅野 裕 氏
福島県における総合型地域スポーツクラブの概要や、地域スポーツクラブを取り巻く環境、目指すべきスポーツクラブに関する事業のミッションとビジョンの説明がありました。後半のワークでは、総合型地域スポーツクラブにおけるSWOT分析を行い、持続可能なクラブをつくることの大切さを学びました。
講話
講師：一般社団法人いわしろふれあいスポーツクラブ クラブマネジャー 藤野 美緒 氏
「心豊かな人づくり、笑顔あふれる地域づくり」をクラブのミッションとしている一般社団法人いわしろふれあいスポーツクラブがどのようにクラブ運営を行っているのかの話がありました。多くの事例を紹介していただきながら、総合型地域スポーツクラブにおいては、会員自らがクラブを育て、会員自らが笑顔で活動し続ける環境を作ることが大切であると教えていただきました。
講義
「クラブの運営」「法人格の取得」
講師：福島県企画調整部文化スポーツ局文化振興課 副主査 関 博史 氏
法人格について様々な事例を示していただきながら、一連の取組みについて一つ一つ丁寧な解説がありました。クラブが社会的信用を高め、その事業および組織をより充実させるために有効な法人格の取得について理解し、そのメリット、デメリットについて考えました。
講話
講師：特定非営利活動法人高津総合型地域スポーツクラブSELF 理事長兼クラブマネジャー 菊地 正 氏
「学校施設を大切にし、人と施設の調和した潤いのあるクラブ」を目指している特定非営利活動法人高津総合型地域スポーツクラブSELFのクラブ運営について、多くの事例を紹介していただきました。活力あるクラブづくりのためには、学校や行政、企業等様々な団体と連携していくことが大切であると教えていただきました。
講義・ワーク
「クラブのつくり方」「クラブの運営」
講師：公益財団法人福島県スポーツ協会 クラブアドバイザー 半澤 由美子 氏
実際に総合型地域スポーツクラブを運営してきた経験から、具体的事例を通し、クラブの設立、運営、経営面など一連のクラブ育成ストーリーの説明がありました。後半のグループワークでは、クラブづくりを行い、グループごとに「クラブ名」「クラブのミッション・ビジョン」「スポーツプロダクト」を考えました。地域のニーズに合ったクラブづくりが大切であると学びました。
閉講式
今年度は15名の方が受講し、全員が修了されました。飯塚悟事務局長より、総合型地域スポーツクラブにおいて地域に根ざした活動を展開し、明るく活気のある地域づくりの中心となってほしいとはなむけの言葉が贈られました。
受講者からのアンケートには、「総合型地域スポーツクラブの活動講話を聞けて、とても貴重な経験になった。」「総合型地域スポーツクラブにおけるクラブマネジャーの役割について学ぶことができた。」「クラブづくりについて、ヒト・モノ・カネ・情報など様々なことが必要であると分かった。」「総合型地域スポーツクラブのもつ可能性が分かり、大変勉強になった。」「今回の講習会で学んだことを生かし、自分の地域にもどって地域スポーツの振興に関わっていきたい。」等の前向きな感想が記入され、今後のクラブ運営に大いに役立つ講習会となりました。
