日時:令和8年8月29日(土曜日)・30日(日曜日)
場所:福島県自治会館 301会議室
受講者数:27名
講習会の概要
令和8年度公認アシスタントマネジャー養成講習会を実施しました。今年度は、資格取得を目指す23名に加え、自己研鑽を目的として参加した総合型地域スポーツクラブ関係者4名を合わせ、計27名の方々に受講していただきました。
総合型地域スポーツクラブの運営に携わる方や、スポーツ少年団の指導者など、地域スポーツの振興を支える様々な立場の方々が参加し、講習会は終始、活気に満ちたものとなりました。受講者の皆さんは非常に元気で、講師の先生方の話に熱心に耳を傾けるだけでなく、グループワークや意見交換にも積極的に取り組み、それぞれの経験や考えを共有しながら学びを深めていました。
地域スポーツをより良くしていきたいという思いを持った方々が一堂に会し、互いに刺激を受けながら学ぶことで、非常にパワフルで有意義な講習会となりました。今回の学びや交流が、それぞれの地域でのスポーツ活動の充実や、地域スポーツのさらなる振興につながることを期待しています。
講義
「地域スポーツクラブとは」「地域スポーツクラブの現状」
講師:公益財団法人福島県スポーツ協会 主査 本田 和寛
「総合型地域スポーツクラブとは何か」をテーマに、その基本的な考え方や特徴について学びました。
講義では、なぜ今、わが国の地域に総合型地域スポーツクラブが必要とされているのか、その背景や役割について説明するとともに、地域の誰もが、それぞれのライフステージや興味・関心、体力に応じてスポーツに親しむことができる場として、総合型地域スポーツクラブが果たす役割について考えました。
また、「地域スポーツクラブの現状」についても取り上げ、全国的な動きだけでなく、福島県内における総合型地域スポーツクラブの現状や課題についても紹介しました。
さらに、福島県における地域スポーツを支える組織として、ふくしま広域スポーツセンターや福島県総合型地域スポーツクラブ連絡協議会についても取り上げ、それぞれの組織がなぜ設立されたのか、どのような背景や経緯があったのかについて説明しました。
総合型地域スポーツクラブの理念や仕組みを知るだけでなく、これまでの地域スポーツの歩みや現在の状況を知ることで、これから地域にどのようなスポーツクラブが求められているのかを考える機会となりました。

講話
「クラブマネジャー講話Ⅱ(県外の総合型地域スポーツクラブ)」
講師:特定非営利活動法人新町スポーツクラブ(群馬県高崎市) 理事長 小出 利一 氏
講話では、長年取り組まれている新町スポーツクラブの活動や、地域に根ざしたクラブづくりについて、これまでの経験や具体的なエピソードを交えながら、詳しくお話しいただきました。
また、スポーツ庁や日本スポーツ協会などでの活動・経験にも触れながら、総合型地域スポーツクラブやスポーツ少年団がこれまでどのような歴史を歩んできたのか、そして、これからの地域スポーツはどのような方向を目指していくべきなのかについても、幅広くお話しいただきました。
さらに、ドイツとの交流やドイツのスポーツクラブについてのお話もあり、日本との違いや、スポーツを通した地域づくりについて学ぶ貴重な機会となりました。
とても楽しく、分かりやすいお話で、受講者の方々も興味深く耳を傾けていました。長年にわたり地域の中でスポーツクラブを育ててきた小出様のお話から、地域の人々とのつながりを大切にしながら活動を続けていくことの重要性を感じることができました。


講話
「クラブマネジャー講話Ⅰ(県内の総合型地域スポーツクラブ)」
講師:特定非営利活動法人さめがわスポーツクラブ 理事 兼 事務局長 阿久津 光市 氏
阿久津様には県内の総合型地域スポーツクラブのクラブマネジャーとしての実際の取り組みや、日々の活動の中で感じたことなど、豊富な事例を交えながらお話しいただきました。
現場での経験に基づいた具体的なお話はとても興味深く、これからのクラブ運営や活動を考えるうえで、たくさんのヒントをいただくことができました。
また、参加者が実際に考えたり意見を出したりするワークも取り入れていただき、会場は終始和やかな雰囲気に。楽しく体験しながら学ぶことができる、充実した講話となりました。
そして、講話の締めくくりには、鮫川村出身のプロゴルファー・蛭田みなみ選手のサイン入り帽子をかけた、熱いじゃんけん大会も!
最後の最後まで大いに盛り上がり、参加者の笑顔あふれる時間となりました。
学びあり、楽しさあり、そして大いに盛り上がった今回の講話。クラブマネジャーの仕事の魅力を身近に感じるとともに、今後の活動への意欲がさらに高まる機会となりました。


講義・ワーク
「クラブマネジャーの役割」
講師:順天堂大学スポーツ健康科学部 教授 水野 基樹 氏
講義では、総合型地域スポーツクラブにおけるクラブマネジャーの役割や重要性について、専門的な視点から詳しくお話しいただきました。クラブを運営していくためには、さまざまな人や団体との関係づくりをはじめ、地域のニーズを捉え、クラブの方向性を考えていくことが大切であることなど、クラブマネジャーに求められる幅広い役割について学ぶことができました。
さらに、自己評価・自己分析のワークにも取り組み、自分自身の強みや課題、特徴について振り返りました。その後、分析した内容を受講者同士で共有し、互いの考えや感じたことを伝え合いながら意見交換を行いました。自分では気づかなかった一面に気づくきっかけにもなり、楽しみながら自己理解を深めるとともに、クラブマネジャーとしての自分自身の役割について考える貴重な時間となりました。


講義
「クラブの運営」「法人格の取得」
講師:福島県企画調整部文化スポーツ局文化振興課 副主査 髙住 裕紀 氏
NPO法人の仕組みや法人格を取得することの意味、法人として活動する際に必要となることなどについて、分かりやすく説明していただきました。
総合型地域スポーツクラブを立ち上げ、将来にわたって安定した活動を続けていくためには、活動内容だけでなく、クラブを支える組織の仕組みを整えることも大切です。今回の講義を通して、法人格を取得することのメリットや責任について学ぶとともに、クラブの今後の運営について考える貴重な機会となりました。
髙住さんには、NPO法人について一つひとつ丁寧に説明していただき、法人化に向けて具体的に考えるための大切な学びを得ることができました。
クラブの創設・運営を考えるうえで欠かすことのできない、非常に重要な講義となりました。
講義・ワーク
「クラブのつくり方」「クラブの運営」
講師:NPO法人スポネット弘前 理事長 鹿内 葵 氏
講義では、クラブをつくり、継続して運営していくうえで大切なミッション(使命)とビジョン(将来像)について学びました。
鹿内様が特に強調していたのが、「ミッションは絶対にぶらしてはいけない」ということ。クラブを運営していると、さまざまな課題や状況の変化に直面し、迷ったり、方向性を見失いそうになったりすることがあります。そんなときに立ち返るのが、クラブのミッションです。目の前の状況に合わせて活動を変えることはあっても、「なぜこのクラブをつくったのか」「何のために活動するのか」というミッションはぶらさず、その軸に沿ってクラブを運営していくことが大切だというお話が、とても印象に残りました。
また、鹿内様からは、NPO法人スポネット弘前で実際に取り組んできたクラブづくりや運営について、具体的な事例を交えながら紹介していただきました。うまくいった経験だけではなく、失敗した経験や、そこから何を学び、どのように次の活動につなげていったのかについても率直にお話しいただき、クラブ運営をより現実的に考える貴重な機会となりました。
講義の中では、グループワークも行いました。受講者同士でグループをつくり、「実際にクラブをつくるとしたら?」という視点から、どのようなクラブをつくるのか、どんなことを大切にするのか、どのような活動を行っていくのかなど、クラブの形を具体的に考えていきました。講義で学んだミッションやビジョンの考え方をもとに、グループで意見を出し合い、一つのクラブをつくり上げていく実践的なワーク。受講者同士がそれぞれのアイデアや思いを出し合いながら、「自分たちならどんなクラブをつくるのか」を真剣に考える、非常に密度の濃い時間となりました。
今回の講義とグループワークを通して、クラブづくりは、ただ活動の場をつくることではなく、「何のためにクラブをつくるのか」というミッションを明確にし、その軸をぶらさずに活動を続けていくことが大切だと学びました。



閉講式
資格取得のために受講された23名全員が修了されました。修了証の授与に続き、酒井祐一 県スポーツ協会事務局長より挨拶がありました。



受講者の方々からは、「もっと研鑽を積み、クラブに生かせるよう努力しなければならないと改めて感じることができた講習会であった。」「クラブ運営やクラブマネジャーとして必要なことはもちろん、数々のワークを通してスキル向上にもつなげることができた。」「講師の先生方はもちろん、受講者の方々のエネルギーに圧倒され、とても刺激になりました。」「他県からの参加でしたが、2日間アットホームな雰囲気で楽しく参加できました」「私が思っている以上に、地域スポーツの振興に対して前向きな方々が周りにいることが分かり、とても嬉しく感じました。また、経験豊富な皆さんとの会話を通して、自分では思いつかなかったアイデアを得ることができ、とても実りある講習会となりました。」「とても有意義な時間を過ごすことができました。こんな素晴らしい講習会があるのだと友人や関係者にも伝え、ぜひ来年の講習会に参加するようお誘いしたいと思います!」など、前向きな感想が寄せられました。
今回の講習会で得た学びや気づきを、それぞれの地域やクラブでの実践につなげ、これからの活動に生かしていただくことが期待されます。受講者の皆さまにとって、今後のクラブづくりや運営を考えるきっかけとなる、実りある講習会となりました。
8月下旬のご多用の中、本講習会に参加してくださった受講者の皆さま、本当にありがとうございました。
今回の講習会で得た学びはもちろん、同じ地域スポーツに関わる仲間と出会い、語り合えたことも大きな財産になったのではないでしょうか。この出会いを大切に、これからもお互いに刺激し合い、支え合いながら、それぞれの地域で活動の輪を広げていっていただければと思います。
今回の講習会で生まれたつながりが、これからの皆さまの活動、そして地域スポーツのさらなる発展につながっていくことを願っています。












