今年度の各種団体連携事業で行われた研修会の様子についてお伝えします。
地域包括支援センターとの連携による介護予防事業展開事例について
○ 日 時 平成30年7月27日(金) 13:30~15:30
○ 会 場 二本松中央公民館
○ 講 師 相澤 和江 氏(NPO法人スポーツ・サンクチュアリ・川口)
埼玉県川口市で活動するNPO法人スポーツ・サンクチュアリ・川口は、「0才から100才までみんなのスポーツクラブ」をミッション(使命)とし、スポーツの聖域(サンクチュアリ)を目指して平成18年に設立しました。平成24年度には、文科省より生涯スポーツ優良団体に選ばれています。
相澤氏は、介護予防の課題に注目し、それに対応できるのは総合型地域スポーツクラブであると考え、いち早く行政や地域包括支援センターとの連携事業のモデル作りに御尽力された方です。
研修会の概要
○ 参加者 22名
○ テーマ
今を生きる高齢者のためのスポーツコミュニティ
~新しい総合事業のプラットホームのひとつとして地域スポーツクラブの役割をみつける~
○ 概 要
始めに、地域包括支援センターとの連携に至るまでの経緯について説明をしていただきました。二本松市の「将来推計人口」についてグラフを使い、高齢者の介護医療費の削減が喫緊の課題である事を分かりやすく解説していただきました。
次に、地域包括支援センターとの連携の仕組み作りについて説明をしていただきました。初めからうまくいったわけではなく、「TRY&ERROR」を繰り返し仕組みを構築させていったとの事でした。その中で、川口市や老人クラブ等の協力もいただけるようになっていったそうです。
次に、実際に行っている介護予防運動の一例を、実技を交えて教えていただきました。プログラムの組み方や留意する点等、きめ細やかなアドバイスをいただきました。運動自体もとても楽しいもので、参加者全員が笑顔で受講していました。
最後にこの事業の広がりや効果について以下の4つを紹介していただきました。
① 自治体が広報面や財政面で支援するようになった。
② アクティブレジャー認証*を取得し、介護予防運動の安全性や効果が担保された。
③ 要支援2の高齢者が要支援1の軽度になり改善傾向が見られた。
④ クラブの会員に養成トレーニングコースで学んでもらい、指導者として活動してもらうシステムをつくった。
地域包括支援センターと連携して介護予防運動に取り組んでいる総合型クラブは、全国的にもまだまだ少ないので、二本松市と川口市でパイオニアになれるようにがんばりましょうという声をかけていただいた。
*アクティブレジャー認証:健康運動サービスの品質を評価し、公表することで、サービス品質の可視化を行う日本規格協会の第3者認証サービス
研修会の様子

講師の相澤氏

22名の参加者

脳トレの紹介

重心移動を体験

参加者同士で体験

参加者からの謝辞