エリアネットワーク事業研修会【いわき地区】

『小中学生の成長期における身体的特徴と運動障害の発生について』

日時:令和元年10月2日(水曜日)13時30分~15時30分
場所:いわき市立総合体育館 会議室
受講者数:14名
講師:小出 勝也 氏 (茨城県アスレチックトレーナー連絡協議会)

研修の概要

いわき地区の研修会を、いわき市立総合体育館会議室で開催し、14名のクラブ関係者が出席しました。今回の研修会は、「小中学生の成長期における身体的特徴と運動障害の発生について」をテーマに、茨城県アスレチックトレーナー連絡協議会の小出勝也氏を講師にお招きし講話と実技講習を行いました。かねてから「クラブに所属する小中学生のけが」や「治療後の運動」「けが防止のための補助運動」などが会員より要望されており、受講者も興味関心をもって研修会に臨みました。

多くのけがの要因は「脚部」にあり、靴やそのインソールを見ると身体的特徴がわかるそうです。なぜなら「からだのかたさ」によって、関節の動きが制限され、効率よく体を使うことができなくなってしまい、それが靴底に現れるそうです。特に股関節の早い動き出しや急激なストップ動作などがうまくできないと、膝などの違う場所に負担が集中し痛みにつながってしまうようです。成長期のオスグット症などの膝の痛みはこういったケースが非常に多く、体を柔らかくし、良い動きができるための基礎を備えておくことは、小中学生期には大変重要であるということでした。また、幼少年期は骨の強度も弱く、競技によっては使い込みのせいで骨の変形や、骨端線離開(リトルリーグショルダー)、疲労骨折(シンスプリント)、腰椎分離症などが目立つようになってきたそうです。その他には、人間工学が様々なスポーツ用具に取り入れられ、本来トレーニングで培われる能力が道具で補われるようになり、こうした近代的な進歩もけがの要因となることがあるとのことでした。実技では、正しい姿勢でのスクワットから、正しい動作の指導や、柔軟性を確認したり、高めたりする運動の指導を受けました。

受講者は、自分のクラブに所属する子供たちの状況によっての指導ポイントを確認したり、どんなアドバイスをすればいいのかという質問をしたりして、小中学生の運動障害の発生について理解を深めていました。

研修会の様子

正しいスクワットの姿勢

講師と受講者

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